結婚と同時に家づくりを始めたYさんご夫婦。パステルカラーが可愛いナチュラルフレンチの住まいには、オリジナルのアイデアがたくさん。奥さまの“好き”が散りばめられたお家にお伺いしてきました。
Q. お家づくりで特にこだわったところはどこですか?
木のあたたかみのある、ナチュラルフレンチのお家に憧れがありました。主人からは私の好きなようにしていいと言われていたので(笑)、ほぼ100%私が選んだ感じです。
全体的にこだわったのは、色のトーンと素材の質感。LDKは淡いピンクを基調にして、それに合う建具、壁材、床材を選びました。システムキッチンも薄いピンク色なんですよ。
LDKの一面だけ、本物のレンガを積んで壁をつくったのもこだわりです。立派な無垢の大黒柱や造作のキッチンカウンター、トイレのタイルも気に入っています。あと、納戸のアーチ型の入り口もポイントです。 それ以外にも、階段の入口に扉をつけたり、3畳の広めのパントリーを作ったり、夫婦の寝室にクローゼットを3つ設けたり…。挙げだしたらキリがありませんね。
Q. 家づくりの専門家の意見を聞いて、やってよかったと思うことはありますか?
玄関とリビングの開口部の庇(ひさし)です。最近は庇のないお家もあるので、わが家もいらないかなと思っていましたが、志田さんに「夏は強い日差しが入って暑いですよ」と教えていただいて。
住んでみてよくわかりましたが、庇がなかったらリビングに日光が入りすぎて、今のように安心して子どもをお昼寝させることはできなかったかなと。あと、雨が吹き込んで家が傷んじゃう可能性もありましたね。このあたりは住んでみないとわからない部分なので、設計段階で志田さんにご提案いただけて本当によかったです。
カーテンのコーディネートもプロにお任せして大正解です。特に気に入っているのは、リビング開口部のバーチカルブラインド。これは自分たちでは選べなかったアイテムでした。
Q. マイホームを建てる前と後で、暮らしに変化はありましたか?
建てる前は、実家の敷地にある小さな平家に住んでいました。大工をしている父が、姉と私のために物置を改装して作ったものだったので、個室が2つ連なるような間取り。主人と暮らしていていも、一緒の時間を過ごしている感覚があまりありませんでした。
でも、家を建ててから一気に夫婦で過ごす時間が増えました。1階のLDKのデザインにこだわったので、自然とLDKに集まるんです。子どもができてからは3人いつも一緒。やっぱり、家族の団らんっていいものですね。 友達からいいねと言われて気づいたのが、柱の角が丸くなっていること。建てた後に設計士さんに尋ねたら、「お子さんがぶつかっても危なくないように」という配慮だったとのこと。細やかな気遣いが嬉しいですね。子どもが小さいうちは、このままLDKでのびのびと暮らせそうです。
Q. 「シダ住建に依頼してよかった」と思うところがあったら教えてください。
100%注文住宅なので、決めることがたくさんあります。大変さもありましたが、それでも家づくりって楽しいなと思えたのは、私たちに寄り添って進行してくださったから。
大手のハウスメーカーさんなどは着工前に全部の内外装を決めることが多いと思いますが、私たちは工事と並行して一つずつ決めさせてもらいました。「今日は外壁、次は壁紙、その次は建具を決めていきましょう」といった感じで、2週間に1度のペースで打ち合わせました。 何度もお会いして、時間をかけて取り組んだので、設計士さんとのイメージの共有も早かったです。私の意図を汲み取って「こういうのもありますよ」とご提案いただくものが、ピシッと好みにはまって!お気に入りの建具も、設計士さんのご提案をもとに、私たちのアイデアが形になったと思います。
Q. 一番気に入っているところは?
A. 家全体の色のトーンです。2階の子ども部屋も一面だけ、白とパステルカラーのストライプにしました。やっぱり好きな色合いを見て過ごす時間は幸せです。建てて2年経ちますが、今もずっと眺めちゃいます(笑)。
Q. 空間の使い方のポイントは?
A. LDKの広さは意識される方が多いと思いますが、玄関、階段、トイレの広さも重要です。わが家はご提案を受けて広めに設計。それぞれ数十センチ広げるだけで家にゆとりが生まれ、住み心地が変わってきます。大工をしている父から「子どもが安心して使える階段だ」と褒められました(笑)。
Q. どんな方におすすめしたいですか?
A. 多少時間はかかっても、自分たちのイメージをそのまま形にしたい方におすすめです。わが家は着工から完成まで半年かかりましたが、パッケージ住宅のように、用意された選択肢では実現できなかったことがたくさんあったんじゃないかな、と感じています。家は一生のものですから、納得して決めていくのがいいと思います!